2015年9月18日金曜日

戦争するということ/塚本晋也さん

全文もんのすごい説得力です。
映画「野火」を自主製作、監督・脚本・主演を務めた塚本晋也さんのインタビュー。

 ――しかし、「大事なものを守るために戦う」というヒロイズムには、「戦争は絶対悪だ」以上の訴求力がどうもある。安倍首相は「国民の命を守るため」と法案の意義を強調しています。
 「ヒロイズムで戦争をとらえるのは間違いだと、はっきり言えます。実写でもアニメでも、戦争を暗示させる作品が描くのは幻想としての甘美な死で、 肉体の死では決してない。命を捧げて、何かを守る。死によって、その人の生は意味あるものとして肯定される。主人公の内面に寄り添ってそのプロセスを感動 的に描き上げれば、観客がカタルシスを覚えることはあるでしょう」
 「だけど、考えて欲しい。目の前に銃を突きつけられ、数秒後に死ぬという時の自分の感情を。銃を相手に突きつけて、数秒後に殺すという瞬間のこと を。きっと、こう思うのではないでしょうか。『他に方法はなかったのか?』。こうなる前に、戦争を回避する方法はなかったのかと」

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